Cham-Cham

in Cambodia

2013年10月の記事

カンボジアの蝶

養成校は試験の会場整備のため、新学期早々授業がない。

と、いうわけで、日本の理科教育のNGOの先生にプレイベン唯一の山(バー・プノン)へ連れて行って頂きました。
先生は隣の中学校教員養成校で生物の教育アドバイザーをしているベテランの方です。
時間があれば、「バー・プノン」に赴き、蝶を採集し観察しているとのこと。

ちなみに「バー・プノン」とは、聖なる山で、古老によれば、かつては囚人たちを「生け贄」にしたという伝説もあるが、次第に牛や豚などを捧げるようになったそうです。
観光局は、石造りの建物や山の神を祭った場所、周辺道路や山へ登る階段などを整備しました。
1999年以降は、新しい寺院などが建てられ、観光と信仰の山として多くの人が訪れているようです。


さて、朝7時、先生の通訳さんと3人でトゥクトゥクに乗りこみ、片道1時間の道なりを進みます。


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↑途中で道が低い場所があり、こんなことになっていましたが、さすがカンボジア人、誰も動じず黙々と渡っていました。



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↑到着すると、早速蝶の採集を始める通訳さん。


私は初めてのバー・プノンだったので、観察がてらお寺を案内してもらいました。

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↑この長い階段を上ると…


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↑こんな立派なお寺があって、もう少し上ると…


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この景色。



山というか丘レベルですが、プレイベンで一番高い場所だけあって、想像以上にに美しい眺め。


一面水田なので、なんだか大昔の土地をみているよう。


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遠くから微かに動物の鳴き声が聞こえて、それに呼応するように、別の場所からまた鳴き声がして、何もさえぎるものがなく静かな場所でしかあり得ないサウンドスケープが存在していました。


何もないのが取り柄のプレイベン!やるじゃん!




さて、目的の蝶です。

私は蝶に関する知識が皆無なので、先生に一つ一つ名前を教えてもらいながら、蝶を眺めました。
なんでもこの日は特に多くの種類がいたようで、とてもラッキーだったみたい。

見た蝶は、
・アサギシロチョウ
・ゴールデンバードウィング
・セイラ―
・コモンモーモン
などです。



中でもゴールデンバードウィングは沢山見かけることができて、私も写真に収めることができました。

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熱帯の蝶の王様といわれているそうです。
確かに大振りで格好良かった。


アサギシロチョウは小さくて、色が淡くて綺麗だったなぁ。


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名前は分からないけれど、花も生き生きしています。形が魅力的。


通訳さんのところへ戻ると、蝶の他に沢山の立派な幼虫を捕まえていました。

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色鮮やか。



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↑採集した蝶はこうやって、一時保存し、標本にするそうです。
標本、私も今度是非見せてもらいたいと思っています。


蝶の採集に同行するなんて初めての経験でしたが、自然の中の小さい力強さを感じられて、気持ちの良い日になりました。

感謝です。


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新学期スタート

私事ですが、姉の赤ちゃんが生まれて、この間初めてskypeで対面しました。
本当に本当に可愛くて、画面の向こう側が本当に幸せそうで、私もすっかり幸福な気持ちになりました。
私がおばさん、なんて。
時間が確実に流れているのを感じます。
早く姪っ子を抱っこしたいなぁ。





さて、最近プレイベンの知り合いも増えてきましたが、まず最初に言われる言葉。
「កូរ៉េ(コレ―?)」(韓国人?)
「いや、ជប៉ុន(チャポン)」(日本)
って毎回言うのも疲れてきたので、今度「あにょはせよ」と言ってその場を立ち去っても良いかな、と思い始めています。

カンボジアでは、韓国が大人気。
テレビでも韓国ドラマを見ることができるし、バスの中では若い子が韓国の音楽をイヤホンで聞いているし、街中では韓国のコスメの看板が並んでいます。

日本よりも断然韓国人気が高い、そんなカンボジアなので、知名度が高い韓国人に間違われてもなんの不思議もありません。

勿論、日本人と言うと「日本に行きたい、日本で働きたい」「色が白くて羨ましい」と言われます。

でもそれと同時に日本の地震の被害や原発問題はカンボジアの人にとっても恐ろしいもののようで、
「日本は大変だね、食べ物大丈夫?」
「カンボジアは地震がないからね。安全よ。住んじゃえばいいよ。」と言ってくれます。
簡単に言うもんだな笑 と思いますが。
日本人である私さえも日本のやり方が恐ろしいと思うことが多々あるので、これは当然だなと。


もっと言語を習得して、カンボジア人と細かい話ができるようになりたい。




そして、新学期がのんびり始まりました。
カンボジアの学校が10月スタートです。

しかし、1年生が新2年生に進級しただけで、新1年生はまだいません。
来月の採用試験(入学試験)を控え、プレイベン州の各地から願書を届けにバイクで学生や家族がやってきます。それも、郵便システムが整っていないためです。

その数ざっと、2000人。
合格者は180人なので、倍率は11倍。隣の中学校教員養成校に至っては、倍率28倍。

なかなか厳しい試験をクリアする学生なのですが、その先に待っているのは試験中のカンニングの嵐。さびれてほしくないなぁと思います。




さて新2年生の授業をロックルー(男性の先生)と一緒に行っています。
まず、体育は体力テストです。

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↑長座体前屈

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↑反復横跳び

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↑上体起こし

学生もロックルーも、去年既にボランティアと一緒に行っているので、学校にある物を使って工夫してやっていました。
測定も、曜日の名前でチームに分かれてやっていました。月曜日チーム(チャン)火曜日チーム(オンキア)…などなど。
長座体前屈の測定時には、みんなで姿勢を注意し合って正しく測るように努めていました。

気になったのは、この授業だけで本当に実際小学校で教えられるのか。

今はまだ自分達がなんとか理解できる段階で、子どもを動かすことは考えていない。
ロックルーには、「日本でやった時は、先生が全部見れないから1年生と6年生で組ませてやっていたよ。」と伝えました。もう少し指導法の授業が必要そうです。
でも、私も大学生の時そこまで指導法を重視してなかったなぁと反省しつつ。
自分達で理解して動けるのはとても大事なことだけれど、その次に実際に子どもだったら、、、というのを一緒に考えていけるようにしてかなきゃと思います。




次に音楽。
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鍵盤ハーモニカです。
学生達が学校で楽器を学ぶのは初めて。

楽譜の大体の読み方は1年生の時に学んでいるので、ドレミは分かるけれど鍵盤にするとてんてこ舞いのようです。
なので、ドレミの音階の指くぐりをやった後、最初の曲は「キラキラ星」をセレクトしました。
一人ひとりに紙を配るのは財政的に厳しいので、大きな模造紙にロックルーと一緒に楽譜を書きました。

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ロックルーは楽譜に苦手意識を持っているけれど、「キラキラ星くらいなら大丈夫!」と言って、音符や休符の長さを説明したり、指番号についても注意していました。さすが。



それにしても、生まれて初めての鍵盤ハーモニカだけあって、学生達は四苦八苦です。
中にはとても器用にすぐ弾けるようになる学生もいるけれど、鍵盤と音が一致していないので指を置く場所に悩んでいました。
でも、私が弾いてみると、「もう一回やって、もう一回」と熱心に見てめげずにやっていました。
最初にしては、ちょっと難しいことを要求しすぎたかなと思いました。もう少し、ステップバイステップでやっていこうと思います。



今回ロックルー達と一緒に授業が始められて良かったのは、少しずつでも意思疎通を図って話し合って授業の指針を決めることができたこと。ロックルー達が得意とすること、苦手とすること、私が手伝えそうなことが少しわかってきました。
私一人では、残念ながらまだまだお荷物で、伝えたいことを伝えるにも時間がかかるので、ロックルーと少しでも打ち合わせをして、ロックルーの言葉で伝えてもらって、個別指導は二人で行う、という流れがやっぱり学生にとっても一番安心です。
これからも、あまり学校にいないロックルーを捕まえて、話す時間を沢山持ちたいと思います。




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↑今日のお昼ご飯。
これだけあって、3000リエル(約80円)です。
最近、安くて美味くて可愛いお姉さんのいる屋台を見つけたので、そこに通っています。





日本はまた台風が来るみたいですね。
どうか、気をつけてくださいね。


サウンドスケープ

カンボジアは 、プチュンボンが終わり、川の水位がみるみる減って、乾季に向かおうとしています。


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↑家の近くの木陰で休んでいる牛たち発見。





さて、今日は牛とは関係なく、カンボジアの「サウンドスケープ」について。

「サウンドスケープ」とは、
ランドスケープのランドを「サウンド」に置き換えた言葉で、音の風景という意味である。シェーファーの著書が翻訳されたとき「音風景」と訳された。近代では、音を環境から切り離し、あまりにも客観的に取り扱ってきたため、もう一度音を風景の観念でとらえ、その上で音を巡っての関係性に注目し、日常生活や環境の中で音を風景としてどのようにかかわっているのかを考えるために、「サウンドスケープ」という概念が提唱された。

-wikipediaより-
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97
シェーファーというのは、カナダの作曲家マリー・シェーファーのことです。

私は曲がりなりにも大学で「サウンドスケープ」について研究をしていて、卒論のテーマにしていたので、今でもサウンドスケープを生活の中でよく意識しています。

現代の日本は、防音に努めながらスピーカーの前に座り、電車の中ではヘッドフォンをつけるというように、個人で音を楽しむことがごく自然に行われています。

でも、元来日本では、ししおどし、水琴窟、風鈴など、外にあるものとの繋がりが深く人間を心地よくさせる音を意識的に取り込むという意識があって、サウンドスケープの概念からいえば、とても面白い国だったのだと言えます。今よりも物売りが多くてそこらじゅうで品物の宣伝を伝える声が聞こえていたであろうし、虫聴きの名所に人が沢山集まっていたようです。

私は懐古主義ではないけれど、ただ過去の日本がものすごく興味深いということは確か。



勿論ここカンボジアでも、今の日本では聴こえないサウンドスケープに溢れています。


てきとーに羅列します。



早朝(AM4:00):隣の家の人が水浴びをしている音、鶏の鳴く声、屋台から聞こえてくる野菜を切る音、虫の音、お寺から聞こえてくる太鼓の音

朝(AM6:00)フライパンで料理をする音、鶏の鳴く声(さっきよりたくさん)、車・バイクの音、お寺から聞こえてくる楽器の音ないしはお経、パンを売りにくるおばちゃんの声、犬の吠える声、隣家からの声、食器の音

昼(AM12:00)ごみ集めの音(小さい子がよく履いてる音が鳴るサンダルの音!)、車・バイクの音、アイス売りの音(一瞬で覚えられるメロディー)、お寺からの楽器の音ないしはお経、隣家からの声(特に子ども)、食器の音

夜(PM7:00)隣家からの声、重低音を基調とした音楽(かすかに)、バンドの演奏(お金持ちの家で結婚式か誕生日会をしている時に限る、車・バイクの音

夜(PM9:00)虫の音、車の音、重低音を基調とした音楽(かすかに)、犬の吠える声




基本的に私の住んでいるところは車があまりないので、交通に関係する騒音はほとんど気になりません。

気になるのは、お寺関係。笑
プチュンボン週間はほとんど早朝から音が鳴り響き、夕方まで楽器の音とお経の声が聞こえていました。
しかも日本のように厳粛にというよりは、マイクを使ってスピーカーから音が流れるので、音が拡張されます。
これには、参る時には参る。
お経の声が素敵だったり、楽器の演奏だと大体楽しく聞ける。
でも、早朝の太鼓は、最初、不審者がドアを叩いてるのかと思って心臓に悪かった。
これに加えて近所でお葬式があると、至近距離でこれらの音を浴びることになります。

ちなみに、お寺から聞こえてくる楽器の音と高木正勝の曲が妙にシンクロしてテンションがあがる時も、時々。




しかしながら、これだけのサウンドスケープに囲まれると、必然的にカンボジア人の生活スタイルに合ってくるのです。

朝は、6時前に周りの人が動き出す気配を感じながら自然に目が覚め、
パンのおばちゃんの声で早く出勤せねばと焦り、
夜は人の気配がしなくなって聞こえるのは虫の音と遠くで犬が吠える声。
自分が夜更かししていると悪いことをしている気分になる。
したがって、10時か11時には寝る。

という感じ。


勿論、首都のプノンペンや観光地のシェムリアップでは、全く違うサウンドスケープになるはず。
夜も賑やかだし。


カンボジア人の防音に対する意識は気持ち良いほど薄くてたまに参るけれど、人の生活していることが生々しいほど伝わってきて面白い。悪くないなと思っています。


また面白いサウンドスケープに出合ったら紹介します。



追伸
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↑カンボジアの伝統楽器「トロ―」を習い始めました!
二胡にそっくりだけれど、賑やかな曲もたくさんあるので、ちょっぴりフィドルっぽくもなります。
日本の和楽器と同様、若者はさほどやりたがらないようなので、いつか音楽の授業でもフォーカスできるようになりたいと思っています。


雨季に見える景色

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សួស្តី!スオスダイ!(こんにちは。)


昨日から、PCでクメール語がうてるようになりました。
皆さんのPCから見られるのかは不明です。
見れてますか?


さて、絶賛雨季中です。

先週まで洪水で浸水する家が多かった州もありましたが、うちの周りはいたっていつも通りの生活です。
ただ、川の近くは違います。

中心部から少し離れた、高床式の家が多く並ぶ地域などでは、子どもが水溜りで泳いでいたり、すぐ下が水なのに優雅にハンモックで寝ている姿も見ます。

先日、ちょうど用事があって川沿いを移動していたらいろんな出会いがありました。

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しゃーーーっ
と網を広げてお兄さんがつかまえているのは、


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魚です。

今日のご飯にするそう。


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周りを見渡すと、
ありたこちらで みんな魚を捕えています。


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おや、向こうから歩いてくる人が。
何やら壺のようなものにうごめくものが。



ヘビでした。

ヘビを捕まえて食べるそうです。
この時期たくさんいるそうです。

この後、ふざけて笑いながらこっちに投げようとしてきたので、
私は悲鳴をあげて逃げ、写真を撮り損ねました。

ゴキブリとか乾いてる虫はまだ大丈夫だけど、ヌメヌメ系は苦手です。


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雨季は雨が多くて、洪水になったり移動が制限されたり不便なことも多いけれど、このみずみずしい景色も乾季には見られないようなので、ありがたく目に焼き付けておきます。

カンボジア人って、たくましい。


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