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カテゴリー "研修・スタディーツアー" の記事

ファームツアーとねこ

先日の日曜日に「ファームツアー」に参加してきました。

今回のファームツアーは「IVY(アイビー)」という日本のNGOが支援をしている試験農場で農業体験をするというもの。私の実家は農家ですが、カンボジアの農業についても知りたいという気持ちがあり参加してきました。

以下IVYのHPより抜粋
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1.事業の背景・必要性
イ)実施国における農業分野の現状
カンボジアでは小農家による低い生産性と農産物流通の未整備という課題を抱えている。内戦前には存在した農業協同組合は現在ではほとんど見られず、他の農産物同様、野菜に関しては農民組織による出荷が困難である。一方首都プノンペンでは経済の急成長に伴い、中間層や富裕層人口が増加し、野菜の需要も急増しているが供給が追いつていない。2012年2月の農業大臣の話では、プノンペンでは1日1千トンの需要に4割しか賄えず、600トンが隣国からの輸入で、大きな経済損失となっている。一方輸入野菜の安全性に不安を抱く消費者も多いため、無農薬・有機栽培野菜の人気が高く、自然食品店は急速に売り上げを伸ばしている。

ロ)地域のニーズ
事業対象地のスバイリエン州はカンボジア南東部に位置し、7郡690村に59万人が居住する。人口の約9割が農漁業に従事しているが、現金収入は家族の出稼ぎや工場労働に頼っている。
スバイリエン州農産物組合(以下SAC)は2009年から地元の大型リゾートホテルに出荷をしていた前身団体から出荷を引継ぎ、300名のメンバーと共に農民の生計向上を目標に2011年に編成された。2012年には首都の小売店に定期出荷を開始したが、まだ多くの課題を抱えているため、2013年度から3か年計画で本事業に取り組んでいる。

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ちなみに、IVYはシリア難民支援などもしています。
詳しくは、こちら。http://ivyivy.org/act/cambodia/

試験農場はプレイベンのお隣、「スヴァイリエン州」の外れ。
スヴァイリエン州の農産物組合のSACは、プノンペンに向けてオーガニック野菜の出荷を行っていて、私の協力隊の同期がここでパッケージングの方法から輸送、品質管理等を手伝っています。日頃色々を話を聞いているので、直接彼女の活動の場所を見ることができるのも楽しみの一つでした。



試験農場に着くと、カンボジア人スタッフとフィリピン人スタッフが出迎えてくれました。
農場は、マンゴーフォレスト、ネットハウス、コンポストハウス、池、田んぼ等で構成されていて、SACのメンバーが州のあちらこちらから農法を学びに訪れるようです。


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コンポストづくり。スタッフさんの手際の良さ。


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コンポストは、下から順に乾燥したココナッツの皮・干し草⇒牛の糞⇒水でしめらす⇒草 を繰り返して積み重ね、三か月ほどおく、とのことでした。ココナッツの皮を使う辺りが東南アジアならでは。



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シェルフテーブル。栄養のある土に入れ替えやすくするために土を区別したいということで、高さを付けているようです。
ネットは日本から来た良質な物だとか。


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こちらは水上農業の試験舟。


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ネットハウスの中の野菜は強すぎる直射日光や害虫から守られていてなかなか美味しそうでした。



プレイベンもそうですが、スヴァイリエンも湖や川周辺の州と違い、土地に恵まれず良い作物が育ちにくいというハンデがあります。そんな中でその土地にあるもの(ココナッツやバナナの草等)を工夫して使ってより安全で美味しい野菜を作ろうとしている意識がすごく感じられました。私も実際に野菜を頂きましたが、久しぶりに食べる新鮮な生野菜に嬉しさがこみ上げました。
農業組合の方もここで学びながら自分の村で少しずつ実践を積み広まっているようです。販路を開拓し、出荷までこぎつけるというのはまた別の作業で非常に大変だと思いますが、最貧州のひとつと言われるスヴァイリエンの野菜が更に広まり農民の生活の向上に繋がることを願います。
と同時に、帰国したら実家のオーガニック野菜についてももう少しちゃんと知りたいなぁと思いました。口に入れるものを自分できちんと説明できて作り出せるって本当に凄いこと。




ところで、お昼ご飯に寄らせて頂いた農家の家で、可愛い可愛いねこの親子を発見。

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発見した途端、ねこへの気持ちが一気に高まり気がつくと追いかけまわしてシャッターを切りまくっていました。
本当に可愛かった…



協力隊の同期の勇姿とねこの親子愛に励まされた良い一日でした。
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音楽トレーニング

先月の教育省でのプレゼンが終わった夕方、すぐそのまま車に乗り込んで移動!
音楽、美術、学校建設の支援を行っている日本のNPOであるJHP主催の音楽トレーニングinプレイベン州コンポントロバエク郡に参加するためでした。

今回のトレーニングは、「カンボジア人の教員が教室で現実的に教えることのできる音楽」ということを重要視していて、トレーニングの内容を決める段階から少しだけ関わらせてもらいました。
今まで「楽器の奏法」にフォーカスを当てていたのを、はじめて音楽を知るカンボジア人が音楽を教えられるように、「音楽を身近に感じ、楽しむ音楽」にスイッチしたのが特徴です。

体育もそうですが、日々自分自身の活動の中だけでは、どうしても煮詰まってしまうところがあったり、思いきれないところが多かったりする私にとって、このトレーニングに参加できることはとても有難いことでした。そして何よりトレーニングの趣旨が私が日々「こうしたいなあ」と思っていることだったので、絶好の機会なのです。もちろん配属先の音楽の先生も誘って共に参加です。

トレーニングは全三日間でしたが、初日は参加できなかったので二日目から。

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今回のトレーナーは、日本の文科省の音楽教育調査官の方、王立芸大出身のカンボジア人音楽家の方、そして少しだけお手伝いさせてもらった私。
対象は、コンポントロバエク郡の小学校の若手の先生方、そして教育省の方とプレイベンの州と郡の局員の方も参加してくれました。

内容は、
クメール語の歌(曖昧に覚えないで、歌詞も音程もしっかり)、ボディーパーカッション、おと遊び、その他多くの音楽ゲームです。


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↑クメール語の歌は歌詞の意味や教える時のポイントを学びます。


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↑何度も歌っているうちに声が揃ってきました。


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↑基本的な楽譜の読み方もちょこっと。


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↑ボディーパーカッションの模擬授業にて、「こんなことできますかゲーム」のクメール語バージョンをやっているところ。
ボディーパーカッションを学校の音楽教育として普及させた第一人者「山ちゃん」こと山田先生の授業を参考にしています。


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↑先生も挑戦。だんだんやり方を習得してきました。


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↑「おと遊び」の時間に外に出て音を探してこよう!ということで、池の淵に立ち耳を澄ませる先生達。


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↑自分で見つけた音を声に出してみます。
虫の声、動物の鳴き声、風の音、水の音などいろんな音が出ました。先生達すごく音マネが上手。
この後音をつなげたり繰り返してみたりして遊びました。
サウンドスケープが音楽になる瞬間。


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↑キッチンミュージック。
家から持ってきた台所用品を使って、音のクイズや音のリレーをしました。
ユニークな音の連続で、その場も笑いに包まれました。



楽器や楽譜に捉われずに音楽教育を広めること、に挑戦した今回のトレーニング。
若い先生達の積極的な姿勢と好奇心を見ていたら、カンボジアにおける音楽教育の道が少し開けたような気がしました。
また、日本にいたら一緒にお仕事することなどできなかった調査官の方とカンボジアの音楽家の方からも沢山学ばせて頂きました。
トレーナーとして参加できたことで、受け身のトレーニングにならずに配属先で自分が経験していることも取り入れてもらえたりと充実の時間を過ごすことができました。
楽しくて温かいJHPのスタッフの方々、三日間丁寧にサポートしてくださった教育省、州、郡の方々にも本当に感謝です。

体育 in バッタンバン州

ご無沙汰しています。
一ヶ月以上も更新が滞ってしまったがために広告が出てきてしまいました。反省。

あれから、バッタンバン州での体育研修、一年の節目にある中間報告会、NGOとの会議や打ち合わせ等々ありいつのまにか8月になっていました。
現在カンボジアは雨期の中の小乾季で、ここ3日間うだるような暑さが戻ってきています。
この小乾季は10日ほどで終わるそう。



さて、首都プノンペンから6時間バスに揺られて、、、、バッタンバン州の授業研究では、2つの小学校と1つの教員養成校の授業を見てきました。ちなみにバスに乗る前にプレイベンの体育教官2人のうち1人が腹痛で行くのを断念。またしても全員で授業研究に行けず。



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6年生の長縄跳び。
50歳を過ぎて今年から初めて体育の授業に挑戦しはじめた女性の先生の授業。
ベテランの先生ですが、今までやらなかったことに取り組むのは相当労力を使うはず。毎時間体育の授業ができてるわけではないそうですが、子どもが体育の授業に自然に向き合えていたし(みんなものすごいジャンプ力!!!)ちょっとずつやろうとしているだけ凄いことなのではないかと思っています。




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5年生のバレー。
学校の中で最も体育を頑張っている先生の授業だったので、試合前後の挨拶もしっかりしていたし笛の使い方も審判も上手で、逆に私の配属先の教官の良い勉強になっていました。
このあたりから普段ほとんど自分の意見を言わないうちの体育教官Sが、授業を見ながら自分の気がついたことや疑問点を私に話してくれるようになりました。
「男子と女子でチームを分けているから、女子も積極的に動けてるね!」
「ボールをバウンドする試合は5年生の領域じゃない気がするんだけど、どうだったっけ??」などなど。


その後の協議会で、確かに5学年の領域ではない試合方法だったけれど、去年から体育を始めたので第一段階として必要なステップ、という意見に全員納得。指導書に書いてあることは全部その通りにしなきゃ!というカンボジア人の意識の中にも程よく柔軟性が必要だなと感じる一幕でした。

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隣で授業を受けていたとろけるように可愛い2年生たち。





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続いてベテラン体育教官のいる小学校教員養成校へ。
2年生のドッチボール。
なんて見事な校庭。そしてものすごいテンションの高い学生達。小学生にも引けを取らない、いやそれ以上のハイテンションぶりに驚き。よっぽど毎日楽しい授業なんだろうなぁ。
協議会ではこの授業に至るまでの前時の流れや準備運動に関する提案などが議論になりました。
ベテランの先生だったので、チャンスがあれば指導案の書き方の指導の授業も見てみたかったなぁ。そろそろただの体育指導ではなく指導法の指導をしなければという意識も込めて。

今回は授業3本だったこともあり、少々くたびれましたが、どの教官も授業を見るということに慣れてきている感じがしました。そのせいか、ただ単に良い悪いの意見ではなくて、疑問が出たら全員で指導書を見て確認することやもっと良くするための具体案が交換できていました。
私がやっぱり何より嬉しかったのは、今まで授業研究に行っても「いい授業だね、言うことないよ」くらいしか言わなかった教官Sが、日々の授業を振り返って自分の意見を積極的に言っていたこと。それだけバッタンバンの先生たちが良い授業をしてくれたのもあるし、もしかしたら自分のやりたい体育の授業というのがイメージできるようになってきたのかもと思いました。今まで授業を見せてくれた各州のボランティアと教官、それから今回のメンバーには本当に感謝。
また一足前に進んだように見えて、二足後ろに下がったりするんでしょうけれど、私ももう少し見通しをもってサポートせねばと思います。



さてさて、授業研究のあとは、


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バッタンバン名物「バンブートレイン」
その名の通り竹でできていて、簡単なエンジンで動きます。

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ガタガタなレールの上を結構なスピードで駆け抜けるので、割とスリリング。


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バッタンバンには「サーカス」もあります。
外国人は10ドルとかなり高めですが、それに見合うだけの価値ありです。サーカス中の音楽は全てカンボジアの伝統楽器による演奏でした。
NGOが支援しています。http://www.phareps.org/




最後に・・・・・

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これなんだか分かりますか??
ネズミです。
初めて焼きネズミを食しました。と、言っても私はひと口だけ。うちの教官Sは「うまいうまい」言って5匹ほどたいらげ、協力隊のメンバーの一人も「豚より牛より美味しい!」と言いながら目を輝かせて食べていました。
確かに味と感触は悪くないのですが、焼きネズミの目と目が合うとやるせないし、ひと口で限界でしたよー。


また一つカンボジアの洗礼を受けて、成長できたような気がします。笑








絵本と子ども

先週はプノンペンにて、シャンティ国際ボランティア会(SVA)のスタディーツアーに参加してきました。
http://sva.or.jp/
SVAは、カンボジア難民キャンプで支援活動からはじまり、子ども達・すべての人々へ教育の機会を提供できるようにと活動を展開している団体です。
小学校建設、出版文化事業等、様々な支援活動がある中で、今回はスラム(貧困世帯地域)での図書事業に関する活動を中心としたスタディーツアーです。

図書と教育はいつでも密接な関係ですが、カンボジアの学校教育問題は数多くあります。
教師不足、低い給料、校舎老朽化、親の教育への無関心、シフト制による学習時間不足。
そしてカンボジア人の識字率は、2008年の国政調査では77%になっていますが、実際にはもう少し低いのではないかと言われています。
教師をやっているカンボジア人の友人から文字が書けない子どもが多い、という嘆きを聞いたこともあるし、田舎の町で字が書けない年配の女性に出会ったこともあります。

色んな要素が循環してしまっている現状です。

SVAの事務所でこうしたカンボジアの教育状況やSVAの活動について説明を受けたのち、貧困世帯地域へ。
ちなみにプノンペンの人口の2、3割が貧困世帯地域に居住していて、貧困世帯地域はプノンペンでは約300箇所、カンボジア全体では約800箇所あるそうです。
今回行ったところは、近くに工場があり住民が一定の収入を得ることができている比較的恵まれている地域でした。

この日は実際にSVAのナショナルスタッフさんが子ども達に本の読み聞かせをするところを見せて頂きました。
スタッフが到着すると、沢山の子ども達が嬉しそうに集まってきました。

読み聞かせを聞く時のマナーを確認したあと、手遊びなどをして。

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クメール語文字のクイズ。


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元幼稚園の先生のスタッフによる紙芝居。
読み方がとっても上手で引き込まれる!


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「はらぺこあおむし」の大型絵本。
日本の絵本は内容の質が良いので、クメール語訳にして様々な場所に寄付・紹介しているようです。
このスタッフのクメール語バージョンの読み聞かせ、とてもユニークで面白い!


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最後は自分で本を読む時間。
30人くらいの子どもの中できちんと文字を追って読んでいたのは1人か2人でした。




カンボジアに住んで1年近くなりますが、貧困世帯地域で実際に長い年月をかけて地道な活動を行っているSVAの現場を見ることができたのは、とても貴重な体験でした。
子ども達は文字を追えていなくても、本を持ってるだけで嬉しそうだったし、スタッフの方々の表情もとても素敵。

貧困世帯地域の人との信頼関係があってコミュニティごと向上させていこうという雰囲気が伝わってきて良い刺激になりました。



学校でも家でも好きなように本が手に取れて、本に囲まれていた生活はやっぱり当たり前ではなかったんだなぁ。





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